11月8日(火)より,大阪大学の竹内徹也先生の集中講義が行われます。
講義名: | 「物性物理学概論」 | |
講義期間: | 2016年11月8日 – 11月11日 | |
講義内容: | 現代の情報化社会を生み出したハイテクノロジー,とりわけラジオ,テレビ,最近ではスマートフォンなどの通信機器やコンピュータなどの電子計算機の実現は,半導体や磁性体などの研究成果が基礎になっている.私たちの健康維持のためにはなくてはならないMRI(核磁気共鳴画像)の実現もしかりである.本講義では,できるだけ具体的な実験や現象例を挙げながら磁性を基礎から学ぶ.特に重要で基本的な実験手段を紹介しながら,それぞれの測定から何がわかるのかについて解説する.またf電子系における結晶場効果について解説し,結晶場モデルに基づく磁化,磁化率,比熱の具体的な計算方法を学ぶ. | |
対象学生: | 学部4年次,大学院生 | |
講義室: | C114教室 |
集中講義にあわせて,講演会も予定されています。
ふるってご参加下さい。
講演タイトル: | 「重い電子系に観られる熱膨張異常の理解に向けて~近藤効果と価数~」 | |
日時: | 2016年11月11日 16:30- (予定) | |
講演概要: | 重い電子系物質では,近藤温度とよばれる特性温度より低温で,比較的局在性の良いf電子が伝導電子と混成することで遍歴性を獲得し重い電子状態が発達する.熱膨張や磁歪といった弾性的性質はこのような電子状態の変化を顕著に反映する.これまでの研究から,重い電子状態の発達と熱膨張異常には密接かつ元素によって特徴的な関係がありそうなことが分かってきた.さらにその熱膨張の異常が,希土類イオンの価数変化とも相関していることを示唆する実験結果も最近得られつつある. |
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